今年22歳の郁さんには、現在の警備員と、休學中の大學生という2つの顔がある。郁さんは舊正月の後に山東経済學院を1年休學し、さまざまな仕事を経てから、北京大學の警備員になった。來年の舊正月が過ぎたら、仕事を辭めて大學に戻るつもりだ。「北京娯楽信報」が報じた。
記者が取材した時、郁さんはちょうど當番で警備にあたっていた。郁さんは、休學前は山東経済學院の2年生だった。「家が貧しかったのと、自分自身も外に出て、社會経験を積みたかったんです」――郁さんは休學の理由をこう説明する。山東省での仕事を辭めて北京大學に來たのは、親類の1人がここでガードマンをしていたのと、北京大學なら勉強の雰囲気を感じることができると思ったからだった。
郁さんは休學の選択を後悔していないという。大學側は貧しい學生に學費を援助していたが、郁さんが申請することはなかった。學習する機會は、自分の力で勝ち取りたいと思ったからだ。「わたしより貧しい學生はたくさんいます。わたしは今でも、なんとか自分でやっていけています。月に400元余りため、実家に一部を送って両親の負擔を減らすこともできます」――。
「人民網日本語版」2006年8月29日