アメリカ外國籍アカデミー會員の選出結果がこのほど明らかにされ、世界的に著名な交雑水稲の専門家である中國工學アカデミー會員の袁隆平氏が選出され、アメリカ科學アカデミー會員に選ばれた中國農業科學分野の最初の人となった。
前世紀の90年代に、アメリカの経済學者のレーター?ブラウン氏は、「21世紀に中國の食糧問題はどうなるのか」という疑問を投げかけたことがあるが、こうした世界に広がる懸念と戸惑いに対し、「交雑水稲の父」と言われる袁隆平氏は、「中國人は科學技術の進歩と共同の努力で、自國の食糧問題を解決できるだけでなく、その他の発展途上國の食糧不足の問題の解決にも力となるだろう」と言い切った。
十數年が過ぎ去った現在、袁隆平氏の言ったとおり、中國では食糧危機など発生したことがなく、中國の農業技術者たちが栽培した交雑水稲の種は、世界20カ國?地域まで広められている。袁隆平氏をはじめとする研究グループが開発した交雑水稲のおかげで、中國は世界の7%の耕地で世界の22%の人口の食糧問題を解決し、その技術はさらに多くの発展途上國にも伝えられ、世界の食糧安全の問題の解決や農民の収入増のために重要な役割を果たしている。
袁隆平氏の交雑水稲の発展の面でのすばらしい業績及びその世界での大きな影響力を考慮にして、アメリカ科學アカデミー會員の候補者指定?アジア地域指名グループは昨年に行った無記名投票で、袁隆平氏を選出することを一致決定し、アメリカ科學アカデミーに正式に推薦し、今回の袁隆平氏の選出となったのである。
「チャイナネット」2006年4月28日