太魯閣はその雄大で壯麗、ほとんど垂直に近い大理石からなる峽谷として有名だ。コースに沿って進んでいく。目に觸れるのはすべて絶壁に斷崖、峽谷、どこまでも続く折れ曲がった洞にトンネル、大理石層、渓流の光景。東端にある牌樓(中國式の鳥居)の入口のところで西へ折れると、峽谷は徐々に狹まってくる。燕子口から慈母橋の區間が最も素晴らしい。自動車道の両側に絶壁が林立し、車でその間を走ると、「一直線の天」を感じさせる。燕子口と九曲洞は、太魯閣峽谷で最も心動かされる自然の奇観。ここが峽谷で最も狹いところだ。ゆっくり観賞できるよう歩道が設けられている。
太魯閣は動植物の種類が多く、生態観察に適したところだ。臺灣アカゲザルやアカハラリスが峽谷で最もよく目にする動物だろう。立霧渓入口両岸の臺地の山壁に植生する植物の間や、白沙橋上方の森林、蓮花池や神秘谷の遊歩道などでアカゲザルが観察できる。臺灣イノシシやヤギ、野ウサギ、ヘビ類などもよく出現するという。バードウォッチングもお薦めだ。少なくとも89種の鳥が生息している。