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ナーシー族

ナーシー族は主に中國の雲(yún)南省麗江ナーシー族自治県と維西、寧蒗イー族自治県の海抜2600メートル以上の高原地帯に集まって住んでいる。

 

自分たちで楽しむ歌と踴り

 ナーシー族にはさまざまな美しい敘情的な自分たちで楽しむ歌と踴りがある。1つは楽器を使わず、人々が歌いながら踴るグループの歌と踴りである。いまひとつは歌わないが、笛またはイー族の伝統(tǒng)的な吹奏楽器「葫蘆笙」のみの伴奏による踴りである。めでたい祭日と満月の夜になると、村人たちはかがり火の周りに集い?歌聲、歓聲と楽曲に合わせて夜明けまで徹夜で順番に踴りを踴る。

 ナーシー族の人々に好まれている伝統(tǒng)的なグループの踴り『ウォイェイェ』と『アリリ』の參加者數(shù)は10數(shù)人から100人までいる。『ウォイェイェ』は1人で音頭をとってみんなが唱和することを伴奏がわりに、人々は動作を合わせて前後へ腰を曲げたり、地団太を踏んだりしてかがり火を囲むようにして踴る。踴りの中で、時には男性の力仕事をする時高らかに歌う歌とヤギの鳴き聲を真似た女性の聲を混ぜ、それによって先祖たちの狩猟の姿を思い起こし、踴り全體は古めかしくて質(zhì)樸な生活の息吹にあふれたものである。いま一つの自分たちで楽しむ、輪をつくって踴る踴りの『アリリ』は集団での「口弦調(diào)」の唱和の下で、男女が間隔を置いて立ち、手を取り合って踴るものである。踴りの動作は簡単だが、人々にたいへん喜ばれている。

 このほか、これまでに一般には葬儀のあとに踴った円舞『ウィモウダ』は現(xiàn)在、すでに人々がいつでもできる自分たちで楽しむ歌と踴りとなっている。踴る時、人々は弧形の隊列を作って、左手を腰に當(dāng)て、右手を前の人の肩にかけて歌いながら踴り、隊列の先端にいる二人の男女は歌と踴りのリード役である。歌詞はユーモラスで、活発なリズムで、動作も軽快である。

 

『トンパ跳』

    ナーシー族の生活の中には、濃厚な原始的宗教色を持つ「トンパ教」がずっと存在してきた。「トンパ教」の祭祀の儀式または魔除けの行事は兼職の僧侶、つまり祈とう師の「トンパ」によってとりおこなわれる。「トンパ」たちが行う祭祀行事では、さまざまな動物の姿を真似た踴りの動作をたくさん目にすることができ、しかも『トンパ跳』といわれる踴りを通じて教義を広め、宗教についての物語を知ってもらうことになっている。これらの踴りは內(nèi)容が非常に豊かで、例えば、「おおとりの踴り」は鷹と神様との間の物語を表わしたもので、いくつかの打楽器の伴奏の下で、「トンパ」たちは弓、矢を手にして両足で跳ね、跨ぐように歩き、しゃがんだままの姿から跳ね上がり、穏やかなステップで歩き、足を蹴り上げるなどの動作をくり広げるものである。このほか、また主たる神のディンバシュラをうたう「主たる神の踴り」、人間と動物が合體した「守護神の踴り」、さまざまな神様と神様が騎乗する動物を表わす「神獣踴り」などがある。これらの踴りは民間の踴りおよび武術(shù)、拳法などをたくさん取り入れ、踴りは美しく変化に富む。

 

「チャイナネット」2005年6月10日




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